Vol.316 2004

「さあ!始めよう!エコライフ」
~教科の枠を越えて、「未来を拓く」「人と共存する」環境学習~


地球温暖化をはじめ、都市・生活型ともいえる今日の環境問題。その解決のためには、私たちのライフスタイルを変え、社会のみんなで環境の負荷の低減に取り組んでいかなければなりません。未来へと続く持続可能な社会へ、一人ひとりが身近にできることから少しずつ始めると、変革への大きなパワーとなります。岡山県にも、そんな「環の国・おかやま」の実現をめざして活動している人々がたくさんいます。今回は、未来を担う子どもたち。岡山大学教育学部附属小学校6 年に組(平成15 年度)のエコライフへの取り組みをご紹介します。

「知って納得! なるほど! 岡山県環境保全事業団」

~岡山県地球温暖化防止活動推進センター~
豊かな自然環境の中で、便利で快適な暮らしを送る私たち。この相反するような自然と便利な生活との調和は、いろいろな所でいといろな人々が環境の仕事に関わっているかるからこそ保たれています。新シリーズでは、あまり知られてはいないけれど、いわば縁の下の力持ちともいえる環境を守るいろいろな仕事を紹介していきます。

地球温暖化を防止するためには、一人ひとりの毎日の小さな積み重ねが大切です。

第1回目は、岡山県民のみなさんの地球温暖化防止活動を推進・サポートする「岡山県地球温暖化防止活動推進センター」を密着取材しました。

「これは何だろう」亀ちゃんに聞いてみよう!!

亀ちゃんの解説を読む

ナビゲーターの亀ちゃんナビゲーター役の亀ちゃんです!
岡山県には、「アースキーパーメンバーシップ」という制度があり、温暖化防止に取り組んでいるんだよ。

アースキーパーになると、まず、地球温暖化を防ぐいろいろな取り組みの中から、自分でできそうな取り組み目標を3つ選ぶんだ。

そして、選んだ取り組み目標を守りながら生活していくのがアースキーパーの活動なんだよ。

アースキーパーは、環境への意識を持っているだけではなく、一歩踏み出して身近なできることからやっていこう、そしてその輪を広げていこう、というのが基本コンセプトなんだよ。だからみんなが参加してくれることが大切なんだ。一人ひとりの小さな取り組みも、たくさんの人がやっていくと大きな取り組みになっていくんだ」

アースキーパーの取り組み目標の例

[家庭でのエネルギーの使用の節減]
・冷暖房機器や照明機器の使用時間を減らします。
テレビのつけっぱなしをやめます。
家電製品を使用しない時は、主電源を切ります。
エアコンのフィルターや照明器具をこまめに掃除します。
冷蔵庫の詰めすぎに注意して冷気の循環をよくします。
掃除機は、部屋をかたづけてから一気にかけるようにします。
食器や野菜を洗う時のお湯・水の出しっぱなしをやめて、使用量を減らします。

[自動車利用の見直し]
不必要なアイドリングや空ぶかしはしません。
経済走行を心がけ、急発進、急加速をしないようにします。
近距離は歩くか自転車を使い、車の使用を減らします。

[家庭から出るごみの減量化]
過剰包装を避けて、簡易包装にしてもらいます。
アルミ缶、スチール缶、ペットボトル、ガラスビン等は分別してリサイクルにまわします。
リサイクル可能な製品を優先して購入します。

あなたもメンバーになりませんか?

「地球環境のためにあなたができることはなあに?」

岡山県内において地球の温暖化を防止するため、省資源や省エネルギーなどに取り組んでいただける県民の方及び事業所をアースキーパーメンバーシップ会員として募集しています(随時受付中)。

募集対象
岡山県内にお住まいの方及び県内の事業所
詳細につきましては、下記のホームページをご覧下さい。
http://www.kankyo.or.jp/

お問い合わせ・お申し込み先
〒701-0212
岡山県岡山市内尾665-1
公益財団法人岡山県環境保全事業団内
岡山県地球温暖化防止活動推進センター
TEL.086-298-1225 FAX.086-298-2496

亀ちゃんがお答えします!
答えは「ソーラークラッカー」という調理器具でした!
中心にフライパンを置くと、太陽の熱(10分ほど)で目玉焼きなんかが焼けるんだよ!

「Let's Go体験隊!」

~草木染め・機織り~
「前回のわらぞうり作りもそうでしたが、昔は生活に必要なものは何でも自分たちで作っていたんです。

今回の草木染め・機織り作りもそうですが、自分たちで作るためすごく手間がかかるし、時間もかかるけど、自然と共存していた頃に少しだけ触れたような気がします。

自分たちで作るのは大変だったけど、その頃の生活を知っておくって、大事なことですよね。生活に必要なものといえば、「衣服はどうしていたのかしら」「今みたいに売ってないから、自分たちで作っていたんだろうか?」

全部は体験できなくても、少しでもやってみたいですよね!

そこで、今回は美星町にある「中世夢が原」にお願いして、草木染めと機織りを体験することになりました。

「中世夢が原」
鎌倉時代から室町時代にかけての吉備高原一帯にみられた「むら」の建物や生活風景の様子を、絵巻物や発掘資料をもとに時代考証により再現した歴史公園。五万原の丘陵に広がる10 .5ha の園内には、生活用具を展示した農家や買い物ができる三斎市、城主が住んだ館や山城など22 の建物が点在。予約をすれば、藍染、竹トンボ作り、炭焼き(花炭)、そば打ち、いなか汁、おもちつきの体験ができます。

お問い合せ
中世夢が原 管理協会
岡山県小田郡美星町大字三山5007
TEL ・FAX0866- 87- 3914

岡山の昆虫

岡山の昆虫と題して、岡山県に生息している昆虫を取り上げ、その昆虫の生態を詳しく知ることにより自然とのふれあいを深めていこう、というコーナーです。

今号は、ハンミョウの仲間である,「シロヘリハンミョウ」を勉強してみましょう。

また、1992年8月の連載開始から2003年10月号で岡山の昆虫が連載100回を迎えたことを記念して、HP内で特集を組んでいます。

連載100号を記念して、過去に紹介した100種類の昆虫を一同に紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。