Vol.308 2002

特集「21世紀・循環型社会の形成をめざして」

幅広い分野で始まっている環境への取り組みを紹介する「循環型社会の形成をめざして」もシリーズ7回目となりました。

今回は、家電リサイクル法に取り組む家電業界です。

21世紀の日本を「循環型社会」に変えていくため、「循環型社会形成推進基本法」のもと7つの環境関連法が施行されました。これらの法律に基づき、持続可能な社会構築に向けて、あらゆる分野で様々な取り組みが始まっています。「循環型社会の形成を目指して」シリーズ7回目の今回は、2001年4月にスタートして1年が経った「家電リサイクル法」に取り組む家電業界を、家電製造メーカー、販売店、リサイクル工場それぞれの取り組みからご紹介していきます。

「家電リサイクル法」は、家庭などで使用済みとなった家電製品を販売店が引き取り、リサイクル処理工場で部品の分別を行い、「リサイクルできる物は再度製品として使用していこう」というものですが、回収費として、テレビはいくら、冷蔵庫はいくらといったように、われわれ消費者がリサイクル費用を負担するため、私たちの身近にある制度ではないでしょうか。

しかしながら、回収された製品がどのようにリサイクルされているかまで知っている消費者は少ないのではないでしょうか。そこで、今回の特集を見ることによって、これらの製品がどのように生まれ変わっていくのか、どのような工程でリサイクルされているか詳しく見ていきたいと思っています。

「体験型環境学習のすすめ」

2002年度、戦後最大の教育革命といわれる完全学校週5日制と新学習指導要領による新しい学校教育がスタートしました。新学習指導要領の柱となるのは「総合的な学習の時間(総合学習)」。各学校において創意工夫を生かした特色のある教育活動が展開されます。従来の教科の枠を超え、「生きる力」の育成を目指す総合学習は、環境の分野も重要なテーマとなります。岡山県の環境学習の拠点施設として、体験型の環境学習出前講座などに取り組んでいる岡山県環境保健センターをご紹介したいと思います。

「岡山博学スポット-5」

岡山の博学スポットを紹介するこのコーナーも5回目となりましたが、今回は市立玉野海洋博物館を訪れてみました。

市立玉野海洋博物館は穏やかな海に瀬戸大橋や島々を望み、美しい砂浜が続く渋川海岸。この渋川海岸に隣接して玉野海洋博物館があります。設立されたのは1953年(昭和28年)、岡山大学理学部の臨海実験所(海の生物を調査研究するための施設)を玉野市が誘致する際、一般の方々にも見てもらえるようにと隣に水族館を建設したものです。国内の水族館の中でも屈指の長い歴史を誇ります。

市立玉野海洋博物館は、渋川海岸や「渋川青年の家」とともに、「文化・教育・娯楽」のゾーンの一つとして整備され、1995年(平成7年)にリニューアルオープンされました。規模は小さいものながらも約180種、約2,000匹の魚を集めた「水族館の入門編」として親しまれ、年間約9万人の来館者でにぎわう人気の施設となっています。

この市立玉野海洋博物館には、いったいどのようなさかなや海の生き物がいるのでしょう?写真などを交えながら館内のレポートをしてみました。

夏休みに一度出かけてみてはいかがでしょうか。

市立玉野海洋博物館
岡山県玉野市渋川2-6-1
電話 0863-81-8111 
http://www.city.tamano.okayama.jp/(玉野市のホームページよりお入りください。)

・開館時間
 午前8時半~午後5時まで
・入館料
 大人(15歳以上、高校生除く)500円
 高校生400円、子ども(5歳以上15歳未満)250円
 5歳未満 無料
・休館日
 水曜日(水曜日が祝日の場合は翌日)
 12月29日~31日
 ただし、3月25日~4月10日、ゴールデンウイーク、7月1日~8月31日は休館しません。

岡山の昆虫

岡山の昆虫と題して、岡山県に生息している昆虫を取り上げ、その昆虫の生態を詳しく知ることにより自然とのふれあいを深めていこう、というコーナーです。

今号は、ガの仲間である「シノノメシャチホコ」を勉強してみましょう。