Vol.307 2002

特集「21世紀・循環型社会の形成をめざして」

幅広い分野で始まっている環境への取り組みを紹介する「循環型社会の形成をめざして」もシリーズ6回目となりました。

今回は、トラック運送業界です。

トラックによる輸送は、国内貨物輸送量の約9割を担い、物流の基幹的産業として、今や私たちの社会経済になくてはならない存在となっています。しかし、ディーゼル車から排出されるNox(窒素酸化物)、PM(粒子状物質)、CO2(二酸化炭素)などは、大気汚染や地球温暖化の原因物質として大きな社会問題となっており、対策が急がれています。

そのような中で、業界の維持的発展と社会との共存をめざし、環境対策に取り組んでいるトラック運送業界をご紹介します。

「PETボトルストーリー」

みなさんがよく飲んでいるお茶は何に入っていますか?

ペットボトルで飲む機会が多いのではないでしょうか。軽くて、落としても割れず、中身が見えて、キャップが出来るなどの利点で、もうすっかりおなじみになったペットボトル。最近では、携帯に便利な500ml小型ボトルの登場と、水やお茶の新商品開発とあいまって清涼飲料用ボトルの使用量が急激に増加。2000年度の生産量は約36万トンにのぼっています。これを500mlのペットボトルに換算すると、一人当たり年間約94本を利用していることになるそうです。

このペットボトルについて、どんな材料、どんな方法で作られるのか、また、リサイクルという側面からみると優等生であるペットボトルがどのようにリサイクルされているかを探ってみました。

意外なところでは、自動車の内装、文房具、制服、作業服などにペットボトルは生まれ変わっています。

「岡山博学スポット-4」

岡山の博学スポットを紹介するこのコーナーも4回目となりましたが、今回は岡山県津山市の鶴山公園入口そばにある「津山科学教育博物館」を訪れてみました。

津山科学教育博物館では、あらゆる生物をはじめ自然界の神秘がジオラマや標本で紹介されており、その数、約24,000点。とくに、全世界から集められた動物のはく製の数と種類の豊富さは日本国内でもトップクラス。今ではワシントン条約により見ることのできない世界的に珍しい希少動物も数多く展示されています。この津山科学教育博物館は、創設者が資財を投じて約30年間かけて収集した世界各地の動植物標本を展示したもので、1963年(昭和38年)に、世界の動物はく製を中心とした自然科学の総合博物館として開館しています。現在は、家族連れなど年間約1万数千人の来館者があり、何度も足を運ぶファンが少なくないそうです。

この津山科学教育博物館には、いったいどのような珍獣がいるのでしょう?写真などを交えながら館内のレポートをしてみました。

春休みに一度出かけてみてはいかがでしょうか。

津山科学教育博物館
岡山県津山市山下98-1
電話 0868-22-3518
http://www5.ocn.ne.jp/~museum/

・開館時間
 午前9時~午後5時まで(入館は午後4時まで)
・入館料
 大人700円 子ども600円
・休館日
 9月第1月曜日~土曜日
 12月30日~1月2日

岡山の昆虫

岡山の昆虫と題して、岡山県に生息している昆虫を取り上げ、その昆虫の生態を詳しく知ることにより自然とのふれあいを深めていこう、というコーナーです。

今号は、タムシの仲間である「ナガヒラタムシ」を勉強してみましょう。