Vol.293 1999

特集「快適環境の村づくり・清音村

清音村では「水と緑と健康が奏でる快適環境村・清音村」をテーマに「住民主役のむらづくり」が行われ,その先進的でユニークな取り組みの数々は各方面から注目されています。そこで,江口猛村長さんにお会いして直接お伺いしたことや,さまざまさ取り組みの様子をご紹介します。

清音村
岡山県都窪郡清音村は,高梁川の東岸に位置し,総社市・倉敷市・山手村に隣接した面積9.5平方キロメートル,人口5636人(平成10年現在)の村です。高梁川の清流を間近に見て,流れの音を聞くことができることから「山水有清音」の古語にちなんでつけられて「清音」の村名にふさわしく,豊富な水と緑,温暖な気候に恵まれた村です。また,岡山市・倉敷市に近く,交通の便もよいことから,近隣市町村のベットタウンとして発展してきました。

「美しい景観は郷土の誇り,自然と調和した棚田を守りたい。」

~全国第2位の面積,4地区が棚田百選に選ばれた岡山県の棚田~

実りの秋です。米どころ岡山県の山中間地域には,山肌や傾斜地に田んぼが段々に重なり,美しい景観が広がっています。千枚田ともいわれるこの棚田が,高齢化や耕作放棄により荒廃の危機にさらされる中,自然のダムとしての機能や環境保全に果たす役割が見直され,岡山県各地で棚田を守ろうという動きが始まっています。

「環境豆知識」

これまでシリーズで「環境マーク」を取り上げてきましたが,今回はシリーズ最終回として,現在使われているいろいろな「環境マーク」をご紹介します。

環境問題への取り組みは,各分野でますます求められているようになっています。特に,森林資源の保護と地球環境保全への観点から,印刷の分野でも環境に配慮したいろいろなマークを見かけるようになりました。

これらのマークは,商品を選ぶ際の判断基準になったり,環境問題に配慮した製品づくりへの姿勢を示すことにもなります。

すみのほうに小さくついている「環境マーク」。地球の未来や私たちの生き方も問いかける貴重な「しるし」として,これからも有効に活用されてほしいものです。

岡山の昆虫

岡山の昆虫と題して、岡山県に生息している昆虫を取り上げ、その昆虫の生態を詳しく知ることにより自然とのふれあいを深めていこう、というコーナーです。

今号は、チョウの仲間である「スジボソヤマキチョウ」を勉強してみましょう。