2026年08月31日お知らせ

【気象のふしぎ】雲は「西から東」へ流れるのに、なぜ同じ場所で大雨が続くの?

皆さん、こんにちは!環境学習プラザ「アスエコ」です。

夏から秋にかけてのこの時期、日本各地で突発的な大雨や

「ゲリラ豪雨」のニュースが絶えませんよね。

ふと空を見上げると、雲は
西から東へ向かって流れていくのに、

「どうして同じ場所だけに何時間も激しい雨が降り続けるんだろう?」

と不思議に思ったことはありませんか?


最近でも、千葉県での記録的な大雨や、

北陸(富山県や石川県など)での相次ぐ大雨など、

これまでの常識を超えるような気象災害のニュースが続いています。


今回は、この「雲の動きと大雨のメカニズム」、

そして私たちが暮らす地球の気候の変化について少し掘り下げてみましょう!

「雲は西から東へ流れる」のに、なぜ同じところで大雨に?

日本の上空には、

一年を通して「西から東」へ向かう強い風(偏西風など)が吹いています。

そのため、日本の上空にある雲や天気の大まかな流れは、

基本的には西から東へと移動していきます。

「それなら、雨雲もすぐに通り過ぎるはずじゃ…?」と思いますよね。

しかし、線状降水帯と言われるような大雨が同じところに何時間も居座ってしまうのは、

「次から次へと新しい雨雲が同じ場所で生まれ続けるから」なんです!

  • 南からの湿った空気と風のぶつかり合い:

    日本には、夏特有の南の海上から

    「暖かく湿った空気」がたっぷり供給されています。

    この湿った空気が風に乗って流れる中で、

    地形や風のぶつかり合い(風の収束)が起きると、

    その場所で急激に空気が押し上げられます。

  • 次々と作られる「お代わり」の雨雲:

    風上から風下に向かって、

    次々と新しい発達した雲が発生し続けるため、

    雲自体は東へ流れていっても、

    その場所には何時間も激しい雨が降り注ぎ続けることになります。

    まるで雲がそこに居座っているように見えるのはそのためです。

 千葉や富山・石川など、各地で相次ぐ記録的豪雨

記憶に新しいところでは、千葉県での記録的な大雨や、

直近でも石川県や富山県といった日本海側の地域で、

激しい大雨のニュースが相次いでいます。

近年の地球温暖化にともなう海面水温の上昇によって、

空気中に含まれる水蒸気の量が昔に比べてぐっと増えています。

その結果、エネルギーをたっぷり蓄えた雨雲が発達しやすくなり、

日本全国のどこででも、

かつてないほどの猛烈な大雨が起こりうる時代になっています。

気候の変化を知り、私たちにできること

「空の様子や雨の降り方が、昔となんだか違うな…」

と感じることが増えているのは、決して気のせいではありません。

地球温暖化による地球全体が抱える気候変動が、

私たちの身近な雨の降り方にもダイナミックな影響を与えています。

こうした自然の仕組みや変化を知ることは、

いつどこで起きるかわからない災害から

身を守る(防災)ための第一歩になります。


アスエコでは、地球温暖化の仕組みや、

私たちの暮らしが気候に与える影響について

楽しく学べる展示やヒントをご用意しています。

ぜひ遊びに来て、これからの地球や身近な環境について一緒に考えてみませんか?


よければ、皆さんが最近感じた、お住まいの地域での「おや?」と思うような天気の変化も

ぜひアスエコで教えてくださいね!

【気象のふしぎ】雲は「西から東」へ流れるのに、なぜ同じ場所で大雨が続くの?