環境への取組み

岡山県環境保全事業団は、わたしたちの事業が地球環境と深いつながりがあることを認識し、組織や働く人が環境経営・環境活動に積極的に取り組むことで、持続可能で豊かな環境を次世代に引き継ぐことが、大切な使命と考えています。

ここでは、岡山県環境保全事業団の環境への取り組みをご紹介します。

理事長メッセージ

公益財団法人岡山県環境保全事業団 理事長 坂井 俊英

公益財団法人 岡山県環境保全事業団

理事長公益財団法人岡山県環境保全事業団 理事長 坂井 俊英

時代のニーズにこたえ、環境関連事業を通じた
地域の持続的発展に貢献していきます。

 皆様方には平素から当事業団の活動に格別のご高配を賜りありがとうございます。
岡山県環境保全事業団は、1974年(昭和49年)に設立され、「地球環境の保全」、「良好な生活環境の確保」、「資源循環型社会の形成」および「自然共生社会の形成」など、快適で持続可能な地域社会の実現に寄与することを目的とし、行政施策と協調しながら多様な事業に積極的に取り組んでいる公益財団法人です。
2020年度は、主に以下の取組を行いました。

  • 「平成30年7月豪雨」により発生した災害廃棄物、災害発生土砂の受入
  • 新たに建設する資源化施設の環境影響評価、許認可手続き、建設業者決定
  • エコアクション21地域事務局の山口県を除く中国4県の中核地域事務局としての事業開始
  • コロナ禍においても事業を継続するための「事業継続計画の策定」及び「ITツール等を活用した情報発信」
  • 地域社会の一員としてSDGsの達成に貢献することを目指した「第6期中期経営計画」の策定

エコアクション21の環境経営システムに基づく活動では、省エネルギー、水使用量削減のための設備導入、日常点検による施設の安定稼働等に取り組み、エネルギー使用量については一部目標をクリアできない事業所があったものの、廃棄物量・水使用量については全ての対象事業所において削減目標を達成することができました。
また、全組織活動では、「安全衛生第一」、「環境トップランナー」「5S」と「ムダ・ムラ・ムリ」を改善し、活きる時間をつくることを常に意識しながら、「安全パトロール」「コロナ対策」「5S」「提案制度による改善活動」等を行いました。
2021年度は「第6期中期経営計画」の初年度であり、2050年カーボンニュートラルを見据えながら、当事業団の経営理念「わたしたちは環境関連事業を通して社会の持続的発展に貢献します」を念頭に多様な事業を展開し、皆様方のご期待に応えられるように、全職員が同心協力し努力を続けていく所存ですので、引き続きのご支援をよろしくお願い申し上げます。

経営方針

この経営方針は、経営理念「わたしたちは環境関連事業を通して社会の持続的発展に貢献します」を実現するため、経営における課題とチャンスを踏まえ、定期的に見直し、経営システムを継続的に改善します。
また、事業団で働くすべての人に周知を行い、公開します。

行動指針

4:質の高い教育をみんなに
7:エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
8:働きがいも、経済成長も
13:気候変動に具体的な対策を
  • 安全衛生と健康を第一に、法令等を遵守し、SDGsを含む環境、5Sを常に意識し行動します
  • 各自の業務を見つめ、ITを活用し、「ムダ・ムラ・ムリ」を活きる時間への改善に取り組みます
  • 2030年温室効果ガス排出量20%削減 (対2028年度推計値)、2050年カーボンニュートラル達成に向け、環境負荷削減に取り組みます

重点施策

資源循環

8:働きがいも、経済成長も
9:産業と技術確認の基盤をつくろう
11:住み続けられるまちづくりを
12:つくる責任、つかう責任
14:海の豊かさを守ろう
15:陸の豊かさも守ろう
  • 水島処分場において、長期的な処分場の安定的確保のため、第2処分場の供用期間を延長するための嵩上げに係る各種許認可手続きを推進し、適正な管理運営を行うとともにシステムの開発を進めます
  • 水島クリーンセンターにおいて、安全安定な操業を行い、施設点検や改修工事等を計画的に実施し、長期的な安定操業を見据えた下水汚泥搬入量の確保、採算性向上を検討します
  • みずしま資源再生センター 「マーク」の工事を完成させ、試運転を開始するとともに、製品計上・販路開拓と竣工式の実施に取り組みます

環境調査分析

6:安全な水とトイレを世界中に
8:働きがいも、経済成長も
11:住み続けられるまちづくりを
12:つくる責任、つかう責任
14:海の豊かさを守ろう
15:陸の豊かさも守ろう
  • 顧客の立場に立ったサービスの提供及び提案力の強化により、収益拡大に取り組みます
  • リニューアルした分析室等を積極的に公開しながら、分析精度、生産性、ブランド力の向上に取り組みます
  • 生物データベース活用により、生産性や分析力を向上させるとともに、外部に積極的な働きかけを行い受注の増加に取り組みます

環境創造

4:質の高い教育をみんなに
13:気候変動に具体的な対策を
17:パートナーシップで目標を達成しよう
  • 環境学習プラザ「アスエコ」において、新たな体制・施設での円滑な運営を行い、外部との連携を拡大し、効果的な啓発事業の充実に取り組みます
  • EA21地域事務局において、外部との協働推進を図り、効率的な情報発信を行い、認証登録拡大に取り組みます

公共施設等管理運営

4:質の高い教育をみんなに
8:働きがいも、経済成長も
12:つくる責任、つかう責任
15:陸の豊かさも守ろう
  • 自然保護センターにおいて、魅力ある企画や情報発信、フィールドの活用により、利用者4万人以上の達成に向けて取り組みます
  • 資源選別所において、障碍者の方が勤務する職場であることを前提に、安全・安心な管理運営・施設整備を進め、資源の有効活用に取り組みます
  • 津山リサイクルプラザにおいて、資源のリサイクルと環境学習の推進を図り、次期の指定管理に向けた準備を行います

環境経営組織図

環境経営組織図

環境負荷実績

環境負荷実績

水島クリーンセンターでの発電

水島クリーンセンターでは、下水汚泥と廃プラスチック類を混焼し、廃棄物の減量化・安定化を図るとともに、燃焼に伴う熱エネルギーを電気に変換し、水島処分場全体の使用電力の約7割を賄っています。

発電電力量及びエネルギー消費原単位

水島クリーンセンター

施設の運転管理

地域貢献活動の実施

水島処分場の施設を活用した環境学習・植樹活動

2020年度は、倉敷市立連島東小学校4年生のみなさん56名を招いて、環境学習と植樹活動を実施しました。
環境学習では、「埋立処分場」、「倉敷資源化センター」の各施設を見学しました。小学校の社会科では『私たちの毎日の生活から出るごみを減らすための環境行動としての3Rや5R』について学んでおり、実際に施設やリサイクルの様子を見学・体験してもらうことで、資源の大切さを学んでいただきました。
埋立跡地への植樹では、職員が木の植え方を説明し、1人1本植樹を行いました。木を植えるのは、難しかったようですが、職員にアドバイスをしてもらいながら一生懸命植えてくれました。今回、植樹してもらった木は「シャリンバイ」といい、暑さや潮風にも強いのが特徴です。
木が成長した姿をまた、見に来てくださいね!

施設見学1

施設見学2

植樹活動1

植樹活動2

児島湖畔環境保全アダプト及び児島湖清掃大作戦への参加

アダプトとは、「養子縁組を結ぶ」という意味です。この事業は、参加団体が児島湖流域の「里親」となり、ボランティアとして県民共有財産である児島湖畔を自らの「養子」とみなして清掃美化活動を行うもので、岡山市南区の妹尾川河口周辺のボランティア清掃に取り組みました。また、同じ日に内尾事務所周辺の清掃も行っていました。

ボランティア清掃

参加した役職員

セミナーの開催

地域貢献活動として企業のための「環境基礎講座(セミナー)」、「おかやま環境フォーラム」等を開催しました。
「環境基礎講座(セミナー)」では、前年度のセミナー開催時のアンケート結果より、企業の法的なリスク管理に関心が高まっていることを踏まえ、岡山県における排水規制やリスク管理のポイント、中小企業でも導入しやすい技術等の内容で実施しました。「おかやま環境フォーラム」では、「オオムギの多様性を活用した低炭素社会の実現」と題し、地球環境の変動に対応し、将来の低炭素社会実現するためにオオムギの多様性を活用して何ができるのか、について参加者の方と一緒に考えました。
今後も地域における環境保全や地球温暖化防止に向け、最新の情報、将来の課題等を広く県民の方に分かりやすくお伝えしていきます。

セミナー

セミナー2

エコポイント制度「かんぽん」の取り組み

独自エコポイント制度「かんぽん」の運営

2009年の10月より、職員が取り組んだ環境活動の環境改善効果や取組難易度に応じてポイントを付与する仕組みを運用しています。取組を推進するための組織横断的な運営委員会を作り、その運営委員会を中心に、参加率を上げるための様々な啓発や仕組みの更新を行っています。
2019年度に職員取組率100%を達成したことから、2020年度は「生ごみはコンポストを活用する」等取組内容のレベルアップを図りました。今後は、職員がより高レベルな環境活動に取り組む頻度の向上を目指していきます。

「自分のために取り組んだ事」が、地域・地球のために

地域への還元、貢献

地域への還元、貢献申請により付与したポイントは、1ポイントを100円として、職員が希望する地域の特産商品等と交換できるようにしており、間接的に地域支援に寄与する制度としています。
また、2015年度からは、付与したポイント額を会社が積み立てし、地域の小中学校などに、学習活動に必要な備品類の寄贈を実施、職員が環境活動を積極的に行えば行うほど、地域の子ども達の学習環境の改善に貢献できるようにしています。
地域貢献度を高めるために、小中学校などのニーズを直接聞いて、本当に必要な物品のみを支援するようにしています。

地域の小学校への寄贈

地域の小学校への寄贈2

職場内の運営委員会による取組みの推進

この環境活動支援制度は、職員の参加は強制ではなく、あくまで任意での参加としていますが、職場内に、取り組みを推進するための組織横断的な運営委員会を作り、その運営委員会を中心に、参加率を上げるための様々な啓発や仕組みの更新を行っています。その結果、取り組みを行う職員が増加し、2017年度は職員の90%以上が参加する制度となっています。

環境経営レポート

当事業団は、各種環境保全に関する事業の実施を通し、環境に与える影響の負荷を低減すると共に、有益な環境活動に積極的に取り組んでいます。2007年度からは環境への取り組みをご理解していただくため「環境活動レポート」としてとりまとめ、ご紹介しています。
 

サステナビリティレポート2023(22.79MB)
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発行日:2023年8月1日

サステナビリティレポート2022(5.45MB)
発行日:2022年7月1日
2020年度環境経営レポート(13.8MB)
発行日:2021年9月1日 
2019年度環境経営レポート(14.2MB)
発行日:2020年8月1日 
2018年度環境経営レポート(14.7MB)
発行日:2019年8月1日 
2017年度環境経営レポート(10.6MB)
発行日:2018年8月1日 改訂日:2019年3月1日
2016年度環境活動レポート(20.5MB)
発行日:2017年8月1 改訂日:2017年8月25日
2015年度CSR報告書(5.1MB)
発行日:2016年6月30